地方選挙に限らず、選挙への最大の関心事は、立候補者の当選か落選かの開票結果です。
故に、結果が判明する以前の選挙戦及び候補者の情勢も関心の対象となります。
期日前投票や不在者投票の制度は、投票率向上に寄与するものですが、同時に、選挙の情勢を推し量れることが出来る情報は発信してくれます。
おしなべて、有権者の選挙への関心は、『投票前の選挙戦の情勢』⇒『開票速報』⇒『開票結果』という流れの中で推移していきます。
投票前の選挙戦の情勢とは、候補者の支持層の状況や期日前投票の投票数や投票率です。
開票速報とは、投票終了後の全票開票に至るまでの、時間ごとの開票結果の公表です。
そして、開票結果とは、開票が終了した段階での、当選・落選の最終結果とです。
同じ有権者でも、候補者を支持する組織・団体に属する人とそうでない一般の人に分かれます。
選挙活動期間に入ってから選挙に関心を抱く一般の人に対して、支持団体の人は、その遥か数ヶ月前から選挙へ関心の渦中にあります。
組織票の母体となる団体・組織の支持層にとっては、告示後の選挙運動とは別に、政治活動と称して、立候補予定者を強力に支援する活動に従事しているのが現実です。
支援活動に従事していると、告示の段階では既に、選挙情勢の優位・劣勢が見えているというケースも少なくありません。
誰を当選させるのかという有権者と、選挙のムードが現れた段階で、誰を選ぼうかという有権者。
そのせめぎ合いの中で、選挙情勢は形成されていきます。